今回は予防、改善についてお話していきます。
予防・改善
身体を温める
身体が冷えるとトイレが近くなる経験があると思います。
身体が冷えると汗を出しづらくなりますので必然的に排尿の量が多くなります。
そして寒いと感じると膀胱自体が縮小しますので尿の溜める量も少なくなります。
なるべく、お腹や太い血管が通っている部分は冷やさないようにし
また、日常的に冷たいものを摂取することは避けたほうが良いです。
元から冷え性の方は毎日お風呂に浸かるなど、体質自体を変える方法がいいかもしれません。
水分摂取量を減らす
水分の取る量を減らすことも予防に繋がります。
日中はいつも通りにとって、夜の水分摂取を控えるなど
極端に減らすと脱水状態にもなりかねませんので、ほどよく飲みましょう。
また、利尿作用のあるコーヒーや緑茶、紅茶、アルコールを控えるのも大事です。
セーブのし過ぎはかえってストレスになる場合もあります。
特に子供は大人に比べ身体の貯えなければいけない水分が多くなります。
大人の身体は全体の6割が水分でできていますが、子供は7~8割が水分。
代謝もいいので脱水状態になりやすい傾向もあります。
脱水状態だったとしても子供は上手く言葉で伝えることは出来ません。
普段通り水分は与え、寝る直前だけ控えるか、どうしても飲みたいというのであれば量を少なくして与えましょう。
食生活
抗利尿ホルモンを正常に出すためには、必ず三食の食事は必要です。
決まった時間、栄養面も考え食事をとりましょう。
塩分が多い食事や、辛い食べ物は余分な水分をとる頃になりますので控えましょう。
また、寝る直前の食事はホルモンの分泌を抑制することもあります。
食事は寝る3時間前、もしくは21時以前に食べておきましょう。
早寝早起き、運動
決まった時間に起きることや寝ることは自律神経を整えることにとても重要な役割です。
日中に適度な運動を取ると、その分夜に寝付きやすくなります。
運動は有酸素運動が良いでしょう。
子供を叱りすぎない
自分の意志とは別におねしょをしてしまう子供。
怒られないかと不安になるのは当然です。
不安と、怒られた後のストレスにより、余計におねしょを繰り返すことになります。
特に子供は親の表情を伺うことも多く、余計に不安要素が増えてしまいます。
怒らず、なぜおねしょをしたのかなど問うことはやめましょう。
子供にも自尊心はあります。傷つけないように優しく接してあげましょう。
また、難しいですがおねしょした後の布団を干したり、寝間着を片付ける姿を見せるのもあまりよくありません。
おねしょをするからとおむつをはかせる行為も子供にとってはストレスになる可能性があります。
パンツや寝間着など、子供の好きなキャラクターが描かれていたり、子供が気にっているものをはかせることは意外と効果的です。
筋力をつける
大人の場合、年齢とともに筋力は落ちていきます。
特に女性は出産などにより、骨盤周りの筋力が落ちやすい傾向にあります。
骨盤底筋を鍛えることにより、尿漏れ防止や尿を溜めることができていくようになります。
肛門を締めると自然と尿道や膣が閉まりますので5秒締めた後にゆっくりと緩める行為を1日5.6回繰り返しましょう。
この運動は立っていても座っていてもできますので、比較的取り入れやすい運動です。
尿意を無理なく我慢する
膀胱に尿を溜めていく練習も効果的です。
尿意を感じてから、無理がないくらいに我慢します。
繰り返すことにより、少しづつ我慢ができてくるようになります。
しかし、あまりにも我慢しすぎると膀胱炎になる場合もあります。
またこの方法が適さない方もいます。
医師に相談してから、取り入れるのが良いでしょう。
薬物治療
医療機関に受診すると薬の処方がある場合があります。
膀胱の縮小を抑えるなど、適切な薬の処方があると思いますが
中には副作用が強い薬もあります。
医師と必ず相談の上、正しく使用していきましょう。
このようにたくさんの予防、改善方法はありますが
中には子供には難しいものがあったり、以上のことをしていてもなかなか治らない場合もあります。
薬物治療も合わない方が出てることもありえます。
炭酸泉を併用して行っていくことをお勧めします。
炭酸泉の身体を温める作用や自律神経を整えて、ストレスを解消することはおねしょや夜尿症に役に立ちますし、子供大人関係なく使用ができます。
実際に子供ですが、炭酸泉浴を行い6、7歳児の夜尿症が改善に導いた症例も出ています。(1985年 「夜尿症に対する人工炭酸泉浴の試み 古元順子 他)
デリケートな部分の問題ですので、なかなか人に打ち明けれないこともあるかと思います。
ですが、何もせず悩むことは悪化する可能性も否定できませんので
一度、炭酸泉を使用してはいかがでしょうか?