炭酸泉には良い効果がたくさんありますが、ただ浸かれば良いというものではありません。
今回は、炭酸泉の正しい入浴方法について書いていきたいと思います。
炭酸泉に入浴する注意点
まず、炭酸泉はお湯に二酸化炭素が高濃度に溶け込んだものです。
この高濃度の二酸化炭素が血液中に取り込まれて、酸素が少なくなったと勘違いした脳が酸素を取り込もうと血管を広げ血流を良くする→血行促進
この効果で美容や健康にたくさんのメリットを与えてくれます。
しかし、健康な方は炭酸泉に入って酸欠状態になってもすぐに血液を増やしたり酸素を取り組むことができますが
気をつけたほうが良い方もいます。
・過度の食事制限でダイエットをしている
・貧血気味
・心臓に障害がある方
・疼痛性の疾患がある方
の、症状をお持ちのかたです。
ダイエットをして栄養状態が良くない方や貧血気味の方は、血液が少ない状態です。
元々酸素を運ぶ量が少ない傾向があるため、炭酸泉に入ると酸欠状態になりめまいや頭痛を起こしてしまう可能性があります。
また心臓に障害がある場合、炭酸泉に入ると血流が良くなるため心臓に血液を押し出す負荷がいつもより強くなる可能性があります。
疼痛性の疾患を持っている場合は、炭酸泉には少しながらピリピリ、ちりちりとした刺激があるため、その刺激を強く感じてしまう可能性があります。
このような場合は、入浴を避けるか、入浴時間を短くすることをおすすめします。
タイミング
入浴は夜に入浴しましょう。
炭酸泉には副交感神経を刺激しリラックスさせる効果がありますので、朝に入ると疲れやだるさ、眠気を感じさせてしまいます。
就寝2時間前に入浴すると寝つきが良くなり、睡眠の質が向上します。
入浴時間
美容や健康など、炭酸泉に求める効果で入浴時間が少し変わってきます。
美容
美容面で効果を発揮したい方は、入浴時間は【約10~15分】を
目安に入浴しましょう。
血行促進によるお肌のターンオーバーの改善やデトックス、お肌の引き締め、ピーリングなど美容に期待できる効果はたくさんあります。
健康
健康の場合は美容と違い、少し長めの【約30分】を
目安に入浴してみましょう。
また、求める健康効果によって入浴頻度を変える方がいい場合があります。
免疫力up
風邪予防、病気予防に必要な免疫力。
免疫力upの時は3~4日に1回の目安で入浴しましょう。
炭酸泉に入ると免疫細胞が活性化します。
この免疫細胞は一度活性化してから4日目ぐらいから低下し始めますので
3~4日空けて入浴しましょう。
毎日入れば免疫細胞は常に活性化するのでは?と思いますが
毎日の入浴は身体が慣れてしまい逆効果になってしまう可能性があります。
入浴期間を空けることがポイントです。
アトピー性皮膚炎や皮膚疾患
最初の約1週間は毎日連続で入浴しましょう。
そのあとは週に2~3回の入浴をおすすめします。
最初は患部の血流増加や皮膚のターンオーバーを促すために連続で入ります。
そのあとは身体が慣れないように回数を減らして入浴しましょう。
他の持病をお持ちの方も皮膚疾患をお持ちの方も、初めての入浴時間は短めにし
身体に負担がかかっていないか、症状が悪化していないかを確認しましょう。
自宅で炭酸泉に入浴するとき
美容目的でも健康目的でも、お湯の温度は35℃~39℃で設定しましょう。
炭酸泉に浸かると体感温度は約2℃ほど高く感じます。
また、熱い温度になると炭酸泉の二酸化炭素が抜けやすくなるため濃度を落とさないためにもぬるめの設定をおすすめします。
二酸化炭素はお湯に刺激を与えると抜けやすくなりますので
追い炊きは避ける方が良いでしょう。
家庭用炭酸泉装置はほとんどが専用のホースを浴槽内に入れて溜めていきます。
その中でもシャワータイプの物はホースをそのまま入れて溜めるのではなく、手桶や洗面器などにホースを入れて刺激をなるべく与えないよう静かに溜めていきましょう。
お湯に浸かる際もゆっくり浸かり刺激を与えないようにしましょう。
これらの入浴方法を意識して炭酸泉の効果を最大限に活かして使用しましょう!