医療にも使用される炭酸泉

●医療から見る高濃度炭酸の期待できる効果効能

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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の原因はまだ解明されていない点もありますが、皮膚バリア機能が低下した乾燥状態に、アレルゲンの侵入やストレスなど多様な環境的要因が重なって起こると考えられています。

アトピー性皮膚炎で、多く聞かれるのが低体温です。
体温が低くなることで、免疫力や新陳代謝も低下してしまいます。
高濃度炭酸泉は、血管拡張作用により血管が拡張し、血行が促進されることで代謝を高め、血流を良くします。

また、炭酸泉はHSPと呼ばれるヒートショックプロテイン(細胞修復たんぱく)が生成される事が確認されています。
HSPは、平常状態の細胞内に分布するたんぱく質で傷ついた細胞を修復して正常な状態に戻すという作用があります。

ヒートショックプロテインがダメージを受けた傷や異常細胞の修復を行い、免疫力を高める効果があると言われています。
最近では、医療機関などでがん・高血圧・糖尿病などさまざまな病気の治療法に活用されて、成果も認められています。

NK細胞の活性化

NK細胞とは、ナチュラルキラー細胞と呼ばれる細胞で、リンパ球の一種です。
身体にもともと備わっている細胞で、全身の細胞を常に監視し、ガン化した細胞やウイルス感染細胞を識別して攻撃します。

細胞のガン化や、感染の拡大を防ぐ為に必要な自然免疫の重要な細胞です。
高濃度炭酸泉の使用で、NK細胞のリンパ球の活動度が上昇すると研究され、注目されています。

高血圧症

血圧を上げる要因は、食塩の過剰摂取、加齢による血管の老化、ストレス、過労、運動不足、肥満、そして遺伝的要因と言われています。
「血圧」とは、血液の圧力によって動脈の内壁が押される力のことで、心臓が血液を押し出す力と血管の拡張によって決まります。

高血圧症は狭い血管壁に対して高い圧力をかかる状態を指します。
高濃度炭酸泉は血行促進効果が、心臓の負担を減らすことによって血圧が下がる作用があります。
また血流が良くなることで利尿作用によって、体内のナトリウムを水分と一緒に排出することで血圧が下がる作用もあります。

細胞修復たんぱくの増加

HSPとは、ヒートショックプロテイン[細胞修復たんぱく]です。
HSPは、平常状態の細胞内に広く存在し、体がストレスを感じると、それを修復しようと増加・活性化する”自己治癒タンパク“です。

HPSには沢山の種類がありますが、高濃度炭酸泉では特にHPS70が発現すると注目されています。
HSP70は、自己治癒タンパクの中でも細胞を守る働きが強く、様々な臓器を守っています。
また、肌においては紫外線のダメージから肌を守っていることが研究で分かっています。

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症(ASO)は、足の血流が悪くなって抹消血管まで血液が届かなくなると、最悪の場合は足先が 壊死してしまい、足を切断する事態を招いてしまう大変危険な症状です。

この治療に、血管を拡張して血流を良くする作用のある高濃度炭酸泉が用いられ、注目されています。
実際に、医療機関の治療の一環として、血流の流れが悪くなっている足を高濃度炭酸泉に浸けて血行を改善することで、 細胞の壊死を抑えることができたというケースもあります。

●炭酸泉の研究論文抜粋はこちら。

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