小さい頃おねしょは誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
しかし、小学校に上がってもずっとおねしょをしてしまうお子様や
大人になっても治らない方など・・・
悩まれる方は結構多い症状です。
今回は炭酸泉で治る可能性が高いおねしょ、夜尿症についてお話しします。
夜尿症とは
膀胱に溜まった尿を無意識のうちにもらしてしまうことを尿失禁といいます。
夜尿症はその一つ内に入ります。
乳幼児から続いているものを一次性夜尿症といい、一度症状が止まった後に再発するものを二次性夜尿症といいます。
夜尿症は身体的に何か原因がある場合やそれに関係していることもありますが、二次性のものに関しては心因によるものが多いとされています。
自然に治る場合が多いですが治療が必要な場合は薬物治療や精神療法の処置を取ります。
また、これらは子供大人関係なく症状がでます。
症状
「多尿型」
子供に多く、おねしょの尿の量が250ccを超えると多尿型に分類されます。
同年代の子供に比べ小柄、水分を多くとる傾向がある場合に多くみられます。
また、多尿症の場合、声変りや初潮など一般的な基準よりも遅れる傾向があります。
「膀胱型」
膀胱に尿を溜めておく力が弱く、我慢できないまで溜め、排尿した際に量が
5~7歳くらいで150cc、7~9歳くらいで200cc、9歳以上を超えてから250ccに満たない場合はこのタイプに分類されます。
昼夜関係なくトイレが近い子供に多い症状です。
「解離型」
夜尿症の中でも治療が難しいタイプです。
就寝中に膀胱に尿がたまってしまうと自然と排出してしまう症状です。
また、これらのタイプが混合される場合もあります。
5~6歳未満の場合はおねしょに分類されることが多く
6歳以上でおねしょを繰り返す場合は夜尿症と診断されることが多いです。
原因
様々な原因が考えられますが
主な原因としては
・ストレス
・体内ホルモン発達の遅れ
・身体的な原因
が、あげられます。
ストレス
心理面、社会面、生活面で影響を与えるため、年齢関係なく夜尿症を発症することがあります。
また子供の場合、おねしょによって親に怒られるとさらに症状が悪化し
おねしょを長引かせ、夜尿症になるケースも珍しくありません。
おねしょは意図的にしているケースが少ないため、自身でセーブしきれない状態にストレス、さらに親からの指摘により更にストレスを与えてしまうからです。
おねしょをしたときに子供を怒らないは理にかなっています。
他にも、家庭環境でネグレクトが起こるとわざと親の気を引こうとしおねしょを繰り返すケースもあります。
大人の場合、ある程度の我慢はできますがあまりにも強い精神的ダメージによって自身で調節ができず排尿してしまうことがあります。
また、相談がしにくい症状のためさらに不安が増し悪化するケースも。
体内ホルモンの不足
私たちの身体には、抗利尿ホルモンという尿の量抑制してくれるホルモンがあります。
夜間にこのホルモンは多く分泌され、就寝中にトイレに行かなくても大丈夫なのですが分泌が少ないと尿の量を抑制することができません。
そうなると膀胱に溜めきれなかった尿があふれてしまい夜尿症になってしまいます。
障害による原因
自閉症やADHD、知的能力の障害をもつ子どもはおねしょから夜尿症になる確率が高いと言われています。
自閉症、ADHDの子供は自律神経の調節が苦手というケースがあります。
中でも体温調節は自律神経のコントロールによって調節されますので
身体が冷えて排尿の頻度が高くなったりします。
また自律神経は尿を溜めたり排尿したりなどの行動のコントロールにも作用しま素ので不安定な場合におねしょをしてしまいます。
排尿や尿を溜める行動を支持している前頭前野や前帯状回は自閉症やADHDの脳の障害部分に近い、もしくは同じな為に併発して起こることがあります。
様々な原因がありますが、正しく対処すれば治る確率は上がります。
次回は予防、改善についてご紹介します。