【概要】
症例は6歳齢、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア。
シャンプーによるグルーミングを行った際に痒がるようになり、病院に受診した。
治療として、抗菌薬、ステロイド剤などを処方、アレルギー検査により食餌を変更したが軽決せず、体重が徐々に減少した。
発症後、家族は様々な市販のシャンプーを購入し、その効果と副作用を検討するも見いだせず、刺激が生じにくいシャンプーで洗浄していた。
スキンケアとしてアベナンスラマイド含有シャンプーを使用したところ、使用直後に悪化。紅斑や掻破痕は生じた。
医師は非特異な皮膚炎と診断。
薬を投与し、症状は良好になってきたが、冬に暖房を使用したところ皮疹が新生した。
洗浄とは関係なく、環境刺激にきわめて鋭敏な皮膚機能が予想された。
そのあと洗浄シャンプーの代替として高濃度人口炭酸泉浴装置による沐浴を導入。
【結果】
38℃~40℃の温度で1回10分の沐浴を実施したところ、3回目より隔週を目安として反復、薬も減量することができ、さらに明らかな育毛も観察された。
効果としては皮膚血管拡張、血流増加、リラクゼーション効果、新陳代謝の促進と、様々な効果が合わさってできたと考えられる。
文献 〈高濃度人工炭酸泉浴が有用であったウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの皮膚炎の1例〉
著者 根津葉子、永田雅彦 いくさ動物病院 他