髪は女の命ともいわれるほど、とても大事なものです。
ですが、髪は常に刺激を受け、ダメージが分かりやすい部位でもあり、日々のケアが必要になってきます。
ですが実際にどんなケアをすれば良いのか、わからないことがたくさんありますね。
今回はそんなヘアケアについて、ご説明いたします。
髪の毛とは
皮膚の一部が角化したものです。
角化は細胞が硬くなることを言います。
私たちの頭皮の中には毛乳頭と毛母細胞があり、毛乳頭が酸素や栄養を受け取ると
毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、その細胞が角化しながら上に押し上げられていくのです。これが髪が伸びる仕組みになります。
髪の毛の成分は複数のアミノ酸が結合したケラチンタンパク質というものです。
綺麗な髪の毛を作るためにはタンパク質と様々なアミノ酸が必要になってきます。
また、髪の毛は角化し、機能性のない細胞になるため、ダメージを受けても自己回復ができません。
髪が作られる際にどれだけ良質でたくさんのタンパク質やアミノ酸を取り入れるかが鍵になります。
髪の毛の役割
・有害物質の排出
身体は汗や排尿排便など、様々な方法で身体から必要のない有害物質を排出します。
その中に髪の毛も含まれています。
髪は自然と抜けるものであるため、有害物質を髪の中に閉じ込め排出するとても良い機能になります。
・紫外線から頭皮を守る
年々紫外線は強力になり、私たちの身体に影響を及ぼしています。
頭皮は肌と同じですので、紫外線や直射日光が当たると、焼けたりダメージを受けることになります。
最悪の場合皮膚がんになる恐れもあります。
そんな紫外線や直射日光から頭皮を守ってくれるのが髪の毛です。
・脳を急激な温度変化から守る
私たちが生きていく中で最も重要な脳。この脳を守る役目も髪の毛にはあります。
皆さんも一度は見たことがある人間の先祖のイラスト、体毛が多かった記憶はないでしょうか?
まだ服もなく、身体を急激な温度変化から守るために体毛は変化していったといわれています。
体毛が温度変化から守ってくれている動物もいますよね?
それと同じで、髪の毛は頭部、脳の温度を守ってくれているのです。
髪の毛に与えられるダメージ
髪の毛は日々ダメージにさらされていますが、どんなダメージがあるのでしょうか?
・シャンプー、リンスなどによるダメージ
売られているシャンプーやリンスの中には頭皮はもちろん、髪の毛にダメージを与える成分が入っていることがあります。
ラウリル硫酸Na・・・界面活性剤の一種で、非常に刺激、毒性が強い成分です。
大量に泡を作ることができるのと、安価な成分のため価格が安いシャンプーやリンスに含まれていることが多いです。
どれだけきついかというと、車の洗浄や、食器洗剤にも含まれています。
洗浄力が強く、頭皮の必要な皮脂も落としてしまったり、分子が細かいので体内に入りやすく、
また蓄積されやすいので多く摂取すると最悪の場合心臓や内臓疾患にも繋がります。
ラウレス酸Na・・・これも刺激が強い成分です。
ラウリル酸よりかは分子が大きいため体内に入りにくいですが、洗浄力は強いため同様に皮脂を多く落とします。
シャンプーにはこちらの成分の方が多く含まれています。
ただ成分表示の最初に書かれていなければ配合量は少ないので、入っていたとしてもあまり気にしなくても大丈夫です。
他にも良くない成分はありますが、代表的な成分がこの2つになります。
購入前に確認をして、あまり使わないようにすることも大切です。
・摩擦や熱
ドライヤーや髪を巻いたりストレートにする際のアイロン、髪を拭く際の摩擦もあまりよくありません。
アイロンを使用する前に熱から守る専用トリートメントの使用や
髪を拭く際はごしごし擦らず、タオルで髪を挟み叩くように水分を取るなど
工夫をすれば、ダメージは軽減します。
・ヘアカラー、パーマなどの刺激
様々なヘアカラーがあったり、ブームに乗ってパーマをかけることがあります。
この行為もダメージを与えることになりますが、やっぱりおしゃれはしたいですよね。
市販のヘアカラー剤はやはり安い代わりに刺激が強い成分が入っています。
パーマも熱を当てたり、髪の成分を変えることになりますのでダメージがかかります。
そもそも髪の毛は肌と同じ弱酸性です。
ヘアカラーやパーマはアルカリ性のものでできており、弱酸性からアルカリ性の髪に変えていきます。
できるだけ自分で行わず、ヘアサロンで施術を受け、
あまりダメージかかからないようにしましょう。
髪の毛自体に修復力はないですが、良い成分を補うことや、髪の毛を作る過程で手助けをすれば、髪の毛はどんどん良い状態に戻っていきます。