【概要】
二日間頭髪洗浄を禁止した女性の頭髪を左右に分け、片方に水道水、もう片方に高濃度炭酸泉を使用。
なお同じ水圧、同じ38℃、時間は2分間と定めた。
その際、手先で頭皮に触れることは一切禁止し、左右同条件で温水洗をした。
【結果】
バケツに溜めた互いの溶液にニンヒドリン反応(ニンヒドリンは、アミノ酸のアミノ基と反応することで青紫~赤紫色を呈する)を比較したところ、炭酸泉温水を使用したバケツの方に反応が強く出たため、炭酸泉を使用したほうがタンパク質や皮脂が良く落ちていることが分かった。
また頭皮を拡大撮影したところ、頭皮毛根に残っている脂肪が炭酸泉使用の方が少ないことが判明し、洗浄の点でも有効であることが分かった。
文献 〈炭酸水の頭髪・皮膚洗浄作用について〉
著者 前田眞治、原麻里子 他 国際医療福祉大学大学院 リハビリテーション学部門