下肢難治性皮膚潰瘍における人工炭酸泉足浴治療と高気圧酸素療法併用の有効性について

概要

心筋梗塞を発病したことのある患者の趾部が腫張。
洗浄や血管拡張剤の投与、抗菌剤を使用したが改善がみられず潰瘍が形成した。
治療方法としてHBOT(高気圧酸素療法)を開始した。
HBOT開始12日目に人工炭酸泉足浴療法も併用。
37℃に設定し、濃度は1,000ppmでHBOT前に15分の足浴を施した。

結果

人工炭酸泉を使用した部分は皮膚潮紅が見られた。
またHBOTのみの治療の際には肉芽形成、上皮化といった変化は見られず、潰瘍部分の滲出液は継続していた。
炭酸泉足浴治療併用後、潰瘍部の壊死組織の減少、皮膚の上皮化が見られ、痛みの改善も見られた。
また趾部の潰瘍部分の切断も免れた。
HBOTと人工炭酸泉足浴が向上効果を発揮し、末梢循環の改善が見られたため切断などの治療もせず改善させることができたと考えられる。

文献 〈下肢難治性皮膚潰瘍における人工炭酸泉足浴治療と高気圧酸素療法併用の有効性について〉
著者 野堀耕佑、中島基裕 他 公立陶生病院 臨床工学 他

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