湿度が高いこの季節。
身体中べたべたして嫌な気持ちになりますよね。
実は、身体の中でも特に湿度が高くなりムレやすいのが足なんです!
靴によって密閉された足は空気が通らず水分が逃げないため、とってもムレて湿っています。
足の皮がめくれていたり、指と指の間が痒かったり、爪が白くなったりしていませんか?
もしかしたらその症状は水虫かもしれません!
今回は梅雨時期や夏場に発症しやすい水虫についてご説明していこうと思います。
水虫とは
水虫とはカビの一種、白癬菌(ハクセンキン)が皮膚に寄生し起こる皮膚の病気です。
白癬菌とは角質や髪、爪の成分であるケラチンというたんぱく質を好むカビであり、白癬菌の種類だけでも30種類以上の菌種があります。
その中に人に宿るタイプのヒト好生菌という菌が水虫を引き起こします。
人から人に、動物から人に、その逆のパターンも含め人間動物関係なく感染していきます。
ムレやすい箇所を好むため、9割が足裏に感染し、残り1割で太もも、下腹部、臀部に感染します。
水虫は4人に1人は感染していると言われており、男性が感染しやすいと思われていますが、女性でも水虫に悩んでいる方は非常に多いです。
水虫の種類
水虫には大きく分けて3つのタイプに分かれます。
趾間型
足の指と指の間に発症します。
趾間型は水虫の中でも大半を占め痒みがあり、薬指と小指の間に発症しやすいです。
かさかさに乾燥するタイプと白くふやけた後、ジュクジュクと赤くただれるタイプに分かれ、赤くただれるタイプは特に痒みが強くなります。
小水疱型
土踏まずや足の側面、指の付け根部分など足の柔らかいところに症状がでます。
小さな水ぶくれができ、破れた後かさかさに乾燥します。
ほとんどの人に痒みは出ますが、稀に出ない人もいます。
水ぶくれが潰れても、潰れた際に出る体液に白癬菌は潜んでいません。
ですが、水ぶくれを潰した手で水ぶくれの周りに潜んでいた白癬菌が付着し、他の部位に感染することがあったり、他の感染症を引き起こす可能性がありますので必要以上に触らないようにしましょう。
角質増殖型
足裏や、特にかかとの皮膚が厚くなり症状が進行するとひび割れができます。
痒みが出ることはほとんどないですが、症状が酷くなるとひび割れた箇所から血が滲み痛みが出る場合があります。
角質増殖型は乾燥する冬場に悪化しやすくなります。
水虫の原因
白癬菌は身体の常在菌ではなく、外部から感染する非常在菌です。
感染しやすいのは、すでに水虫になっている人が裸足で歩くような場所です。
プールや温泉、ジムやヨガ、家庭でも水虫にかかっている家族がいる場合は注意が必要です。
水虫は一度なってしまうと長期に渡って治療が必要になってしまいます。
白癬菌に感染し水虫にならないためにも日頃から予防やケアがとても大切です